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2023年10月16日
香川大学農学部の大野 健太朗 博士を招へいし,公開セミナーを開催いたします.
『バラ科サクラ属果樹の自家不和合性における共通因子の同定および人為制御』
Identification, characterization, and artificial control of the modifier gene of the self-incompatibility in Prunus
講演者:大野 健太朗 博士
(香川大学農学部、北方生物圏フィールド科学センター招へい教員)
日 時:2023年11月1日(水)16:30~17:30(時間が変更になりましたのでご注意ください)
場 所:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 生物生産研究農場1階講義室
(北海道札幌市北区北11条西10丁目 ポプラ並木西側の建物)
対 象:北海道大学の教職員・学部学生・大学院生
講義内容(日英併記):
バラ科サクラ属果樹には⾃家不和合性がみられ,他家受粉した場合のみ結実に至る.花粉-雌ずい間の自己/非自己認識に関わる因子は,バラ科リンゴ亜連やナス科の⾃家不和合反応と類似であるが,サクラ属独自の反応機構の存在が示唆されており,詳細は未解明である.本研究では,自己/非自己認識以外の機能を担う「サクラ属共通因⼦」に着⽬した.自家和合化変異個体の全ゲノムシークエンス解析により,lutathione S-transferase kappa様遺伝⼦をサクラ属共通因子として推定した.共通因⼦の分⼦機能は,トランスクリプトーム解析・組換えタンパク質実験より解析した.また,アンチセンスオリゴを⽤いて花粉において共通因⼦の発現を抑制し,⾃家不和合性品種において⾃殖後代の作出に3年連続で成功した.
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